虹のしるべ

ユキが亡くなって明日で四十九日。ペットが「虹の橋を渡る」という洋風の捉え方と、仏教でいうところの極楽浄土への道の概念はうまく合致していると思う。「虹のしるべ」は七色のロウソク型線香で、1色7本を毎日1本ずつ7×7で49本。亡くなった者は七日毎の修行を経て彼の岸へ渡り、ロウソクが無くなる頃には悲しみが思い出に変わる。うまく表現できないけれど、「悲しみと哀しみ」や「寂しさと淋しさ」の違いのようなものは感覚で理解できるような気がする。ペットは虹の橋を渡るのではなく橋の袂で飼い主を待ち続けるという。だとしたらいつか必ず再会できるということである。ユキに会えたならいつものようにワシャワシャしてあげよう。