50年前のジュリー

京都の和菓子屋さんから出てきたジュリー。何故自分がこの写真を持っているか記憶は定かではない。量産されたブロマイドと違ってその当時スターの生写真は貴重なものであったように思う。作曲家すぎやまこういちさんの逝去のニュースを見て、初めて買ったレコードがザ・タイガースの「花の首飾り」だったことを思い出した。中学生の頃、私はジュリーと手紙のやりとりをしていた。正確にはジュリーに成り代わった友人が返事を書くのだけれど、これがめちゃめちゃ楽しかった。ファンレターを友人に託けると、ジュリーに渡しとくね!で、数日後ジュリーから預かってきたという体の返事が返ってくる。友人が書いたものと分かっていても封を開ける時はドキドキしたものだった。なんと他愛のない遊びだったことか。半世紀が経ってもジュリーのファンであることに変わりはない。