誰だって、みんな、深い傷を背負って、そ知らぬふりして生きているのだ。太宰治「火の鳥」の中の一説。この夏とてもつらい出来事がありました。20年来の友人を失いました。亡くなったのではなく心の中で死んでしまった人のことはどうすればいいのだろう。
日々の生活は楽しいことよりも寧ろ、つらいことや苦しいことイヤなことの方が遥かに多い。コロナ禍の中にあっては殊更。自分の力ではどうすることもできないことなどわんさかある。「Start Over」は仕切り直すという意味だという。イヤな気持ちを持ち越さないこと。気持ちを切り替えて楽しいことを見つけなくてはと思うものの、いやいや、それが出来ないから苦しいんだって。