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終点宇和島駅まであと少しで到着というこの場所。宇和島市和霊町の狭い高架下を通ると、必ず遠い昔のことを思い出します。昭和30年代の終わり頃でしょうか、竹竿の仕入れのため父について和霊町まで行くのです。お隣のお味噌屋さんから借りた大八車に乗せてもらえるのがうれしかったものでした。車にいっぱいの竹竿を積むので、帰り道は歩かされるのですが。当時は振出式の延べ竿がまだなかったのでしょう。竹竿は一本物で4~5mあったでしょうか。今も全く変わらないこのガード下の光景と、大八車から長くはみ出した竹竿の記憶は、私の中で対になっているようです。
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第二次世界大戦の宇和島大空襲で全焼した後に建てられた当店の建物です。私はまだ生まれていません。右端の煙突のように突き出た部分が、なんと竹竿の収納部なのです。写っている人がふたりともスーツなのがすごい!