1960年制作の日活娯楽アクション映画「南海の狼火」に関してずっと以前にブログに書いた記憶があり、古い記事を探してみたところ「きださんちの奥さん」2016年8月に記述がありました。ロケは宇和島で行われ昭和35年当時の宇和島の風景や暮らしぶりが随所に織り込まれているのです。例えば大漁旗を揚げた祭り船のシーンは朝日運河?ルリ子が船を見送った桟橋は、脚部がX字に組まれ木製であることから築地桟橋ではないか?小林旭がギターを弾くシーンは多分滑床。キャバレーパラダイスはどこにあったか?宍戸錠との決闘シーンは鹿野川ダム?九島山頂の特徴的な樹のシルエットも懐かしい。商店街のロケはあまりの混雑に商店のガラスが割れ、後日公会堂で行われたファンの集いでは小林旭が紙テープに埋もれた(意味わかります?)といいます。和霊大祭の櫓の上で小林旭が宇和島音頭を歌い浅岡ルリ子や白木マリが踊るという、当時絶大な人気を誇る銀幕のスター達だけに随分と豪勢で宇和島の歴史文化的にも貴重な映像ではないかと思われます。3月6日パフィオうわじまで映画をご覧になる方には、どうか一瞬たりとも気を抜かず眼を皿のようにして懐かしい風景を堪能していただきたいと思います。