隻眼の犬

「隻」(せき)とは対になっているものの片方をいう。障害を持つ者に対し、周りの人達は総じて皆温かく優しく接してくれる。毎日のように、ユキちゃん頑張れよ~と声をかけてくださる人もいて、有難くて胸がいっぱいになる。つくづく幸せな犬だと思う。かわいそうだと言われると少し抵抗を感じたりもする。阿川佐和子さんのエッセイに「言葉は発する側より受け止める側の方がいつも繊細である」という一文があった。ホントにその通り。モナ・リザみたいな手の組み方に思わず笑ってしまう。ユキちゃんちょっと余裕。