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母が若かりし頃着ていたオーダーメイドのブラウス。おそらく60年くらい前のものです。日活の映画で浅岡ルリ子が着ていたものにそっくり!オードリーヘップバーンもマイ・フェアレディでしたっけ短めの丈にパフスリーブのブラウスを着ていました。歴史は繰り返すと言いますが、服飾文化も巡り巡って繰り返されているのだとわかります。襟や袖のデザインがとても今風で保存状態も良いのですが、残念なことにサイズがかなり小さく着ることは出来ません。既製服が今のように豊富に無かった時代、服地屋さんで布を購入し洋裁店で服に仕立ててもらうのが一般的だったのです。襟の内側によしみ洋裁店(現在も御幸町で営業しておられます)のタグが付いています。写真2枚目は玉縁ボタンホールと言い手作業でしかできない高度な洋裁技術によるボタン穴です。ドットの柄まで合わせてある繊細で丁寧な縫製です。私も独身時代に洋裁学校でこのボタンホールの作り方を教わりました。どうしたらこんな風に出来るんだろうと、まるでマジックを見ているようだったのを覚えています。
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