眼が見えなくなったことを本人(犬)はどう捉えているのだろう。脱毛や眼球の突出などの容貌の激変ぶりは痛ましいばかりで、私は最近の姿をブログに載せることができなくなってしまったが、ユキ自身は見てくれなど意に介してはいないだろう。体の変化に伴う不調や眼の激痛にはウーとも言わずひたすら耐え続ける。ジャーナリストの音田昌子さんのコラムに、犬の生き方から人間が学ぶべきことに改めて気づかされるとある。できなくなってしまったことよりも今できることを楽しみ、置かれた状況を受け入れ、毎日を精一杯生きている。過ぎたことへの後悔もなければ明日への不安もない。我々人間もその境地に達してみたいものだけれど。